な、なんと!ワニがいると!

    雨季、続いております。

    嵐の始まりは毎回合図の様なものがあります。
    38度前後の熱い空気が急に冷たい風に変わり、その数分後には立ち止まる程の強風が砂やゴミを巻き上げながら吹き抜けて行き、やがて風が厚く黒い雲を引き連れ、雷の合図とともに強い雨が降り始めます。
    雨季の雨は毎回同じ始まりで、まるで決まっている儀式の様です。

    この雨は、三時間程度の雨なのですが、その雨水の量も雨音も凄まじく、まさに「嵐」の三時間になります。ブルキナでは一年に3ヶ月程しか降らない恵の雨ですがこれによる被害もこの時期には多くなります。

    先日まとまった雨が降り、町の道路にも水が滝の様に流れ、農作物や家屋の倒壊などの被害が大きかった様です。
    毎回、行き場を無くした雨水が泥やゴミを引き連れ用水路へと流れ込み、詰まり、溢れ…ここを改善できたら、自然災害もへ減り、水が流れマラリア蚊の繁殖を防げるのでは?と毎日考えてしまいます。
    この時、町の冠水はひどく、中古車販売店の車が半分水に浸かりプカプカ浮いていました…?その後同じ道を通るといつも通り車がたくさん並んでいて何事も無かった様な…。

    この時、我が家の地区も冠水し、コンクリートではない土の道路は、そこかしこに水溜りができました。この時期に歩く事は、かなり大変なのですが、ブルキナの人々は徒歩、自転車やバイクでガタガタ道を逞しく渡ります。
    家からもう一本先の道は、行き場のない雨水でまるで池のように。。そして、なぜか人々が我が家の前に集まって…??なぜ?近所の門番君に聞いてみると、な、なんと!ワニがいると!?
    確かに少し先の池にはワニがいるけれどなんでこんなに近くまで!
    話を聞いてみると、まとまった量の雨が降り流れてきたんだと…。な、なるほどありえるか。大きさを聞いてみると彼が示した幅は1m程!なかなかな大きさですよ!
    子供達に注意喚起をとワニの事を話したら…これが間違いでした?「捕まえにいく」と言い出し彼らの捕獲道具(お医者さんゴッコの聴診器やオモチャの工具)とやらを色々と引っ張りだし、完全装備で出掛けようと…。
    気持ちは分かるし見せてあげたい…、でもここはブルキナ何か起こるか見当も付きません!!家の前に集まっているブルキナ人にも協力頂き、彼らには泣く泣く諦めてもらいました。。

    後日友人にその話をしたら、雨が降らなくても用水路にワニがいたと…ここでは自然な出来事なのかもしれないです?

    その夜はワニの話や大雨の事で話が尽きる事がなく、子供達はずっと話し続けていました。自然にある事でこんなにも興奮したり歓喜する姿に私の方が感動してしまう程。
    日常の当たり前な事を少し見直してみようと彼から教わりました。ワニに感謝です!

    この池が増水してワニ達が流れてくるらしいです。この時に水辺にワニがいて怖くて近づけず…以前ここへ来た時に、岩?と思ったらワニが!私が驚いていたら「大丈夫だよ~お腹いっぱいだから食べないよ」とおじさんが…なんで分かるの??

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    投稿者:

    koma子

    パパさんの仕事でアフリカと日本を行ったり来たりを繰り返す、一男一女の四人家族です。どこでも、綱渡りで、てんてこまいな私の育児や生活とアフリカの素晴らしさをお伝えできたら嬉しいです。

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