子どもたちが大好きな外遊びとして、つねに人気の砂遊び。砂独特の感触を楽しむだけでもワクワクしますが、道具を使ったり、思いつくままに何か作ったり壊したり、砂地に絵を描いたり、変幻自在な遊び方ができるのが最大の魅力です。
衛生上の問題で最近は減っていますが、砂場には子どもの成長を助ける豊かな力が備わっていますので、園庭や校庭、公園、海岸など、積極的に見つけましょう。
砂遊びが教えてくれること
遊び心を養う
乾いてサラサラの砂が湿るとモサモサに変化することに気付き、砂を自由に扱えるようになるほど、子どもの遊び心は無限大に広がります。何かを作ることの楽しさと感動、壊すときの快感は、次の遊びへとつながる原動力になります。
創造力を養う
物を作る、絵を描く、ごっこ遊びをするなど、遊び方も豊富ですが、形がないところから思いつくままに何かを作ることは、子どもの創造力を大いに刺激します。さらに道具を工夫したり、大きな物を作るために分担したり、新しいゲームを考え出したり、新しい遊びを創造していきます。
五感を養う
砂をじょうずに使いこなすようになるために、手、目、耳をたくさん使います。とくに手は、つねに動かしながら遊びますので、手から伝わる刺激は脳をフルに活用します。
体力をつける
不安定な砂の上で、道具を使って穴を掘ったり、砂を盛ったり、バケツで水を運んだりすることで、バランス感覚が鍛えられるだけでなく、全身の筋力も養われます。
社会性をつける
砂場で一緒になった子と道具の貸し借りをしたり、砂を他の子に飛ばさないように注意したり、みんなで遊ぶルールを学びます。また、友だち同士で協力して大きな物を作る際には、相談して役割分担を決めたり、進み具合を確認したり、コミュニケーション能力が身に付きます。
情緒を養う
自然の砂を相手に思い切り遊ぶことで、情緒が安定します。季節や天候によって変化する砂により、四季を感じ取る心が育ちます。
砂遊びの遊び方・遊ばせ方
砂に慣れる
- 乾いた砂と湿った砂に触ってみる
- 握ったり、混ぜたり、指の間から落としてみる
- 砂の中に手を入れて、表面との温度の違いを知る
- 掘る/埋める
- 砂山を作る/壊す
砂で遊んだ手で口や目を触らないようにしましょう。遊んだ後は必ず手を洗う習慣をつけましょう。
道具を使って遊ぶ
- バケツとシャベルで遊ぶ
- ジョウロで水を運んで遊ぶ
- いろいろな入れ物で型抜きをする
- 棒で砂に絵を描く
- 道具を自由に組み合わせて遊ぶ
遊び方は無限大ですので、できる限り子どもの創造力と自主性に任せましょう。
みんなで遊ぶ
- 大きめの砂山を作って、こっちと向こうからトンネルを掘る
- 砂山の上に立てた棒を倒さないよう、順番に切り崩す
- おままごとなどの“ごっこ遊び”をする
- みんなで協力して、大きな物を作る(建物、街、自然の地形など)
- それぞれで作った制作物を見せ合う
危険を感じない限り、子どもたちのコミュニケーションに口を出さずに見守りましょう。
注意:子どもは親の予測を超える遊び方をします。目のとどく範囲にいるよう心がけましょう。
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