しっかりとした木を見つけ、登って降りる。とてもシンプルな遊びですが、小さな体をめいっぱい工夫して動かす木登りは、「高いところに登りたい」という子どもの自然な欲求を満たしてくれます。森や林、大きな公園等で美しい四季を感じながら、より高いところを目指してチャレンジしていくことで、子どもの心と体を大きく成長させます。
木登りが教えてくれること
遊び心を養う
木のデコボコとした感触や枝の位置を確かめながら、不安定な足元を登っていく(降りていく)スリルを楽しみます。また、自分の背より高い所にたどり着いた時の達成感は、「次はもっと高いところに」という遊び心(チャレンジ心)を養います。
体力をつける
登り降りだけでもかなりの運動になりますが、幹や枝のしなり具合によって調整しながら移動していくことで、筋肉を総合的に鍛えます。これは、自分の体を軸にして、手と足の動きを互いに調整することで自由に使える力につながります。
運動神経を養う
自分で登れる高さを調整することを覚え、さらに幹や枝が揺れたり折れたりしないか注意深く進むことで、反射的に自己防衛することを学びます。
情緒を養う
木の温もり、葉っぱの色、花や実、木に住む生き物を観察することで、四季を感じる心を育てます。
木登りの遊び方・遊ばせ方
自然の木に慣れる
- いろいろな木に触って、デコボコの違いを知る
- いろいろな木に両手で抱きつく
- 低い枝にぶら下がる
子どもの手でつかめる太さのじょうぶな枝を探す手助けをしましょう。
木に少し登ってみよう
- 両手で幹に抱きつき、両足で木をはさんでよじ登る
- じょうぶで手がとどく枝に登る
- 低めの枝にぶらさがり、手を放して着地する
いろいろな木にチャレンジしよう
- 幹のデコボコや分かれ目を利用して、自由な高さまで登る
- 枝に座って、景色をながめる
- 途中まで降りたら、ジャンプして着地する
登れる高さはなるべく子どもの自主性にまかせて見守りましょう。
注意:子どもは親の予測を超える遊び方をします。目のとどく範囲にいるよう心がけましょう。
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