最近では虫にさわれないという子どもが増えたようですが、虫とりには「探す」「発見する」「さわる」「観察する」「捕まえる」「飼ってみる」など、自然の不思議をめいっぱい感じる魅力がつまっています。山や森林はもちろんのこと、大きな公園や河川敷、身近な神社の境内に行けば、木や草に生息する多種多様な虫に出会えます。親子で出かければ、ワクワクの冒険気分を一緒に体験できるのも虫とりの楽しみです。
虫とりが教えてくれること
遊び心を養う
虫とり網片手に自然の中に入っていくだけでもワクワクとした気持ちになりますが、潜んでいる虫を見つけたときの喜びや感動、変化に富んだ虫の行動を観察することで、子どもの好奇心をそそります。また虫をつかまえた時の達成感は、遊び心を育てるのに大いに役立ちます。
創造力を養う
虫の特性を覚え、虫とり網の使い方を工夫し、虫によって違う捕獲方法を学んでいくことで、自分だけの虫とり法を考えだしたり、先回りして虫を待つようになります。
五感を養う
自然の中の匂い、虫の鳴き声や飛ぶ音、虫を探し出す目、木や草や虫を触ったときの感触、林の中を歩く感覚など、五感をフルに使って脳を刺激します。
体力をつける
虫を追いかけて歩き回ったり、山に登ったり、虫をとるために木によじ登ったり、ジャンプしたり…、体を使って長い時間運動することができます。
情緒を養う
自然の中で暮らすさまざまな虫たちを観察することで、季節を感じる心を育てます。また、一生懸命に捕った虫を最後まで飼うことで、生命を考える貴重な体験をします。
社会性を養う
友だち同士で虫とりをすることにより、知っている情報を交換したり、経験談を話したり、捕獲方法を相談しあうなど、豊かなコミュニケーションが生まれます。
虫とりの遊び方・遊ばせ方
虫を見つける、さわる
- 木の幹や葉、草、花をよく見て探す
- 虫の鳴き声に耳をすませて探す
- 飛んでいる虫を探す
- 虫を棒でそっとつついてみる
- 虫をそっとさわってみる
行動する場所にいそうな危険な虫(スズメ蜂など)の知識を事前に身につけ、対処法を確認しておきましょう。また、軍手や虫よけスプレーなど、携行品の準備も忘れずにしましょう。
虫を捕まえてみる
- 虫とり網の使い方を覚える
- 飛んでいる虫や木にとまっている虫を捕まえる
- 手で捕まえられる虫をそっと捕まえる
- 虫をおびき寄せる仕掛けを作る
- 飼育する虫を虫カゴに入れる
虫とり網の使い方を覚えておきましょう。また、飼育できる虫かどうかの知識を身につけ、飼育目的以外の虫は元の場所に戻してあげましょう。
捕まえた虫を飼育・観察する
- 虫の棲む環境を考慮した家やエサを用意する
- 定期的にエサをあげ、飼育する
- 虫の形、色、大きさ、動きを観察する
- 観察のようすを紙に書く(絵や観察日記等)
- 飼育している虫を友だち同士で見せあう
飼育環境やエサなどの情報は、子どもと一緒に勉強していきましょう。また、愛着を持って飼育していた虫が死んでしまったときには、子どもの気持ちをしっかりと受け止めましょう。
注意:子どもは親の予測を超える遊び方をします。目のとどく範囲にいるよう心がけましょう。
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