「遊びの中にある学びとは?」をさまざまな方にインタビュー
つるの剛士さんインタビュー
「とうちゃんとかあちゃんの子どもだから大丈夫」
子どもにとって、それってすごい自信につながる
2016.4.20
俳優・ミュージシャン・タレント
つるの 剛士(太田プロダクション)
「じつは、僕、あまりイクメンて言葉が好きじゃない」と語るタレントのつるの剛士さん。マルチな才能で活躍を続ける一方、積極的に子育てに関わるパパの代表的な存在としても有名です。つるのさんの子育ては、「僕が両親から受けた愛情を自分の子どもたちに注ぐ」というシンプルなスタイル。子どもたちの個性と未来を信じ、力まず気負わず子どもたちと接する姿は、イクメンの枠を大きく越え、代々伝わる「つるの家」の愛情に溢れています。
一男三女の大家族
子どもと遊んであげなくちゃと思ったことはない
今、子どもが4人います。もうすぐ5人目が生まれるので、とても楽しみ。いちばん下の子からは6年もあいてます。上の子が生まれてからアッという間に過ぎちゃって、今年から長男は中学、いちばん下は小学生。賑やかな家ですけど、子ども同士で遊んでるから、親としてはかなりラクですよ。
僕はだいぶ前から「イクメン」と言われてて、いつも子どもたちと一緒に遊んでるってイメージがあるかもしれませんが、「遊んであげなくちゃ」て意識的に思ったことはないです。僕自身が遊ぶのが好きなんで、どっちかと言うと、僕の遊びに子どもをつき合わせてるって感じ。
釣り、サーフィン、山登り、畑仕事、プラモデル、絵を描いたりも一緒にしてますね。あとは、自転車で近所の公園に犬と一緒に遊びに行ったり。子どもも一緒じゃないと、僕、一人じゃ寂しいので(笑)。だから「イクメン」て言われても、ホントは違うような気がするし、う~ん、言葉自体もあまり好きじゃなくて。
僕が楽しんでやってることが、いちばん子どもに伝わりやすい
外遊びばかりじゃないですよ。家では息子とTVゲームの『ストリートファイター』で戦ってて、これが楽しい! 僕はストリートファイター世代なんでね。でも、息子が強いんです。だから、こっちもついムキになっちゃって、とにかく楽しい。
娘もいますけど、男の子も女の子も遊びはそんなに変わらないかなぁ。娘も大きくなったけど、小さい頃はアクティブな遊びはあまり自分からはやらなかったですね。でも虫取りは、長男より大好きでした。
基本的には、「男の子だから」「女の子だから」ってことは意識しなかったですよ。けっこう、みんなアクティブに遊んでます。スケボー乗ったり、激しい遊びもしてますね。特別なことをしてきたワケじゃなくて、たぶん普通じゃないかな(笑)
でも、息子とはキャッチボールもやりました。僕、野球がぜんぜんダメなんですけど(笑)。ここのところは、サーフィンなんかも一緒にやってます。一緒にって言っても、僕が引きずりこんだんですけど。自分が多趣味なもので…。
僕自身が楽しんでやってることは、いちばん子どもに熱が伝わりやすいじゃないですか。僕ができないことを子どもにやらせてもしょうがないんで、僕ができることを子どもたちと一緒にやってるって感じ。
この遊びはよくないなんて、不安に思ったことは一度もない
自由に楽しく遊んでるだけですが、子どもがどういうように育つかは、それはわかりませんよ。僕はファミコン世代だったし、TVゲームやって、外ではザリガニ釣りしたり、鬼ごっこしたり、いろんなことして育ってきましたが、いちおうこんなになってます(笑)。
きっと、大丈夫っしょ! 子どもは楽しそうに遊んでるんで、親が止めることもないと思うし、不安に思う必要もないと思う。自分が楽しいものは、やっぱり子どもに熱が伝わりやすいので、まず自分が楽しむことが大事だと思う。子どもはけっこう敏感なんで、そういうことを感じ取る能力はすごい。
自然を相手に遊ぶことは、家の中では感じれない第六感をかなりいっぱい使うんです。風の匂いだったり、外でヘンなものに触ったりとか。ヘタしたら、サーフィンも登山も、死んじゃうことだってあるので、命と向き合ってる感覚っていうのも、すごい大事だと思う。だからと言って、この遊びは良くないとか不安に思ったことはないですよ(笑)。
未来なんて、誰にもわからない
子どもたち、最近はYouTube見たり、iPadを使う遊びが主流になってきてて、外で遊ぶのも好きですけど、家の中ではズッとそんな状態。一見ね、「なんだか、どうなのかな」と思うこともあるけど、僕もファミコンやってましたから(笑)。
たぶん、この時代はこの時代での遊びかただと思うし、あれだけ子どもが集中してるってすごいことだと思う。将来、そういうことが感覚的に役立つことがたくさんあるだろうし、これからはそういう世代になっていくんじゃないかな。親の世代になかったことをやってると、「子どもたち、大丈夫かな」と感じることもあるだろうけど、未来なんてわからないですよ。きっとあれが主流になるでしょうから、僕はあまり止めないです。
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