多くの公園や園庭、校庭に設置されているブランコは、支柱から吊るされた座面に乗ってユラユラ揺らす遊具で、子どもたちに大人気の遊びです。一人で乗って前後に揺らすブランコが一般的ですが、数人で乗れる箱ブランコやタイヤを3本の鎖で吊り下げたタイヤブランコなどのバリエーションがあります。自分の力で揺れ加減を調整できるため、小さく揺れてゆりかごのように、大きく揺れてスピード感を楽しむことができます。
ブランコが教えてくれること
遊び心を養う
めまい体験(上下に揺れるという一時的なパニック状態)や浮遊感、風を切る爽快感を体験することで、怖さの先にある楽しさを覚えます。さらに、どこまで高く漕ぐことができるかというチャレンジ精神を養います。
体力をつける
不安定なブランコを、自分の腕で支えながら体全体のバランスをとろうとすることで、腕や背中、お腹などの筋肉を鍛えます。
創造性を養う
座りながら漕ぐだけでなく、立ったり、二人で向かい合って漕いだり、漕ぎながら空を見上げたり、ブランコからジャンプして着地したり、遊び方に工夫をこらすようになります。
社会性を養う
ブンラコは人気の遊具のため、順番を待つことや並ぶことを学びます。この際、「早く乗りたい」という気持ちが先走り、小さないざこざなども起きますが、他の子どもとの関わりあい方を考えるようになります。
運動神経を養う
自分でバランスやスピードを調整しながら漕ぐことで、体のさまざまな調整能力(平衡感覚、リズム感覚、操作感覚等)が養われます。さらに安全な範囲を確かめて反射的に自己防衛をすることを学びます。
ブランコの遊び方・遊ばせ方
親と一緒に乗る
- 膝に座らせて一緒に乗る
- 向かい合って座らせて(または立たせて)一緒に乗る
- じょじょに大きく揺れる
- ゆれる楽しさ、風を切る爽快感、高さへのスリルを体験する
子どもが落ちないよう、ブランコの外側から手をまわして子どもをしっかり支えましょう。その際、子どももブランコから手を離さないよう教えましょう。
一人で乗る
- 親が揺らしてあげて一人で乗る
- 何度も同じ動作(揺れ)を繰り返す
- 足を屈伸させて、一人で漕げるようにする
- どこまで高く漕げるか挑戦する
いろいろな乗り方をする
- 体をそらして空を見ながら漕ぐ
- 立ち乗りする
- 揺れているブランコからジャンプして降りる
- 友だちとどちらが高く漕げるか競争する
ジャンプして降りる練習は、無理をさせないよう注意しましょう。
注意:子どもは親の予測を超える遊び方をします。目のとどく範囲にいるよう心がけましょう。
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