つるの剛士さんインタビュー

「遊びの中にある学びとは？」をさまざまな方にインタビュー

つるの剛士さんインタビュー
「とうちゃんとかあちゃんの子どもだから大丈夫」
子どもにとって、それってすごい自信につながる

2016.4.20
俳優・ミュージシャン・タレント
つるの剛士（太田プロダクション）

「じつは、僕、あまりイクメンて言葉が好きじゃない」と語るタレントのつるの剛士さん。マルチな才能で活躍を続ける一方、積極的に子育てに関わるパパの代表的な存在としても有名です。つるのさんの子育ては、「僕が両親から受けた愛情を自分の子どもたちに注ぐ」というシンプルなスタイル。子どもたちの個性と未来を信じ、力まず気負わず子どもたちと接する姿は、イクメンの枠を大きく越え、代々伝わる「つるの家」の愛情に溢れています。

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楽しく過ごす秘訣

頭の中はつねに明るい未来を描いてる

とにかく夫婦仲良くっていうのが、僕の基本。子育ては二の次です。で、自分がちゃんと生きること。人の世話をする前に、まずは自分の世話。

あとは、「心配する」より「信頼する」こと。心配してると、いつの間にか悩みばっかりになるでしょ。で、心配でいっぱいになっちゃって、どんどん新しい心配を生んでいく。例え子どもがケガしても、それはその時。それも勉強ですよ。

少し白髪も生えてきましたけど、僕はずっとこんな感じで生きてる(笑)。でも楽しいです。明るいビジョンを持つようにしてるからかな。頭の中で、つねに明るい未来を描いてる。心配なこともあるご時世かもしれないけど、未来のことなんて、そんなもん誰にもわからない。

楽観的ですいません

だから明るいビジョンだけ持って、あとは「楽しくしていこうよ」っていう考え方。朝起きて、「やったぜ、今日も生きてるぜ。最高！」っていうのでいいじゃないですかね。朝起きて雨だとテンションさがりますけど、「生きてるから、まっ、いっか」みたいな（笑）。「おはよー」のひと言で、「一日がはじまったな」って感じがしてワクワクするじゃないですか。

こんな楽観的ですいません(笑)。でも、そうやって生きていくしかない。一日は24時間だし、人生いろんなことがあるのは、みんな一緒ですよ。はは、こんなこと言って、来年あたり僕がすごい悩んでたら、「あれだけつるの言ってたのに、すっごい悩んでるじゃない」って、言ってやってください(笑)。

早く夫婦二人だけの時間を過ごしたい

大好きだった父親は亡くなりましたけど、今は母親が越してきて近所に住んでます。これからは二世代、三世代というか、親世代と僕ら世代、そして子ども世代が一緒に生活する時代がきてもいいんじゃないかと個人的には考えてます。おばあちゃんから教えてもらうことは多いし、おばあちゃんも元気でいられるんじゃないかな。

と言いましたが、僕はもう勘弁してください！　5人の子どもたちが結婚しても一緒に暮らしていたら、いつまでたっても奥さんと二人になれない。早く二人になって、短かかった二人だけの時間をもう一度やってみたいんですよ。ウチは夫婦仲がいいから。

【編集長の一言】「とおちゃんとかあちゃんの子どもなんだから大丈夫」という根拠のない自信は最強、私にとってこの考え方は、子育てしている自分の心を安心させてくれるものだと感じました。何が子どもにとって良いか常に悩みながら子育てしている自分を解放してくれる素敵な考え方だなぁと思いました。是非、私も真似したいと思います。

photo by 黒柳写真事務所

つるの剛士（つるのたけし）
1975年、福岡県生まれ。神奈川県藤沢市在住。俳優、タレント、ミュージシャンとして活動（太田プロダクション所属）。『ウルトラマンダイナ』のアスカ隊員役を熱演した後、2008年に“羞恥心”を結成しリーダーとして活躍。一躍時の人として人気を博す一方で、2009年にカバーアルバム『つるのうた』をリリースし35万枚を売上げオリコン1位を記録。続いてセカンドカバーアルバム『つるのおと』では25万枚を売上げ、トータル60万枚のセールスを記録し、以降精力的に音楽活動を行っている。将棋・釣り・楽器、サーフィン・野菜作りなど趣味も幅広く、好きになったらとことんやらなければ気が済まない多彩な才能の持ち主。