子どもの遊びや遊具、遊び場所に隠されている教え(教育的な意味)を知って、一緒の週末をもっともっと楽しもう!

つるの剛士さんインタビュー 育児の基本は夫婦

「遊びの中にある学びとは?」をさまざまな方にインタビュー

つるの剛士さんインタビュー
「とうちゃんとかあちゃんの子どもだから大丈夫」
子どもにとって、それってすごい自信につながる

2016.4.20
俳優・ミュージシャン・タレント
つるの 剛士(太田プロダクション)


「じつは、僕、あまりイクメンて言葉が好きじゃない」と語るタレントのつるの剛士さん。マルチな才能で活躍を続ける一方、積極的に子育てに関わるパパの代表的な存在としても有名です。つるのさんの子育ては、「僕が両親から受けた愛情を自分の子どもたちに注ぐ」というシンプルなスタイル。子どもたちの個性と未来を信じ、力まず気負わず子どもたちと接する姿は、イクメンの枠を大きく越え、代々伝わる「つるの家」の愛情に溢れています。

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育児の基本は夫婦

母ちゃんみたいな奥さんが欲しかったし、父ちゃんみたいになりたかった

僕の子育ては、完全に僕の両親から受けた子育てそのものです。僕はべつにナルシストじゃないけど、自分が好きなんです。やってきたことがたくさんあるわけでも、習い事を特にいろいろしたわけじゃないけど、なんだかちゃんと夢を叶えることができた。

「ウルトラマンになりたい」と思ったらウルトラマンになれたし、「芸能界に入りたい」と思ったら芸能界に入れた。そういうのって、やっぱり親のおかげじゃないですか。そうやって自由にさせてくれたし、いろいろ褒めてもくれた。ものすごい怒られたっていう記憶はほとんどない。

「両親の何がよかったのかな」って考えると、やっぱり夫婦仲がすごくよかったから、結婚生活にもすごい憧れてたし、大家族っていうのに夢を持ってた。かあちゃんみたいな奥さん欲しかったし、とうちゃんみたいな人になりたかった。理想が「自分ち」だから、わかりやすかったんですよ(笑)。

とうちゃんとかあちゃんの子どもだから、おまえはだいじょうぶ

仲のいいとうちゃんとかあちゃんから生まれた自分っていうのが、すごく誇りっていうか、そこがいちばんなんですよ。で、親から何教えてもらったかなって今振り返ってみると、何よりステキだなって思ったのは、やっぱり「とうちゃんとかあちゃんの子どもなんだから、お前は大丈夫」ってずっと言われ続けたことなんですよ。

それってぜんぜん根拠がないですけど、なんだかすごい自信になるじゃないですか、子どもにとって。だから、僕もそういった生き方したいし、子どもたちにもそういうふうに教えたい。「パパとママの子どもだから、おまえは絶対に大丈夫だから」って。

そのためには、自分自身がちゃんとしっかり生きて、楽しくいられないと。で、楽しく生きるってことは、やっぱり奥さんと出会えて、ちゃんと子どもを授かってということで、すべての根本は仲のよい夫婦関係だと思うんです。

子どもって、なに気に勝手に育つ

だから、僕は「イクメン代表」みたいに言われてもあんまりピンとこない。「イクメン」とか言われるから、世の中的には子育てがどうのこうのって話になってくる。僕はずっと言い続けてるのですが、子育ては二の次。まずは夫婦関係だと思ってて、夫婦あっての育児なんです。

子どもはね、なに気に勝手に育つんですよ(笑)。そのくらいラフに考えてるほうが、気がラク。だから、子どもをどうやって遊ばせようかとか、いろいろなことを真面目に考えなくても、「まず自分が楽しんで行こうか」みたいな…。もちろん、子どものことをしっかり考えて、真剣に取り組む子育ても、素晴らしいことだと思ってますよ。

でもウチは、「まず自分が楽しもう」、「夫婦で楽しもう」みたいな(笑)。そいうい背中を子どもたちが見てれば、たぶん将来に夢を持てると思うし、明るいビジョンを持てると僕は思ってるんです。自分がそうだったので、いつもそういう結論にたどり着いちゃうんですよね。

根拠のない自信は最強の武器
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『つるのバランス~8割ポワワ~ン ライフ☆~』(エムオン・エンタテインメント)

根拠のない自信って、けっこう難しい。でも最強なんですよ。これ持ってると、よくわからない自信がうまれる。裏を返せば、最悪なんですよ。悩んでたって、寝たら治るから、まぁ大丈夫みたいなね(笑)。なにを悩んでたかも忘れちゃうんですから。

でもね、「とうちゃんとかあちゃんの子どもだから、なんとかなる」ってスゴイでしょ? 最強の武器ですよ。僕はずっとそうやって生きてきたんで、あんまりくよくよ悩んだりしたことがない。

両親もB型だからマイペースだし、干渉されるの大きらいだし、みんな人の話聞かないし(笑)。そういう感じがなんだかいいんですよ。もちろん人間だから多少は悩みもあるんでしょうが、みんな寝たら治ることが多いから、1年前の悩みとかはとっくに忘れてる。

奥さんも、おかげさんで同じような感じ(笑)。子育てを巡って夫婦喧嘩になったりすることはほとんでない。ま、子育ての話をしていて、なんか別の論点に変わってきちゃって、違う喧嘩になったことはありますけど。子育てが原因で「あなたの考え方はここが違う」なんて、ほとんどないですね。

うちの奥さんはドライなんです。それもスーパードライ(笑)。だから、ホントに助かってます。ウジウジするような人じゃないし、知り合った頃はスタイリストで自分でバリバリ仕事してて、「カッコいいな」って思えたし、そういうところを僕は好きになった。

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